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家の具 家具(文化デザイン)

桐のスタッキングチェア

この椅子の背と座は、桐材が使用され、緩やかなR状に削られています。座った時の 感触は、他の木材と違い、柔らかく、温もりが感じられることでしょう。
また背面に、椅子を持ったり、引いたりする時のために、木製の取手がついています。 比重が0.2〜0.3という桐材の軽量さもあり、椅子の移動を容易に、静かに行うことが でき、デザイン状のポイントにもなっています。

日本の桐下駄の利点を、応用した椅子です。
また、スタッキングができ、図書館用の椅子として向いていると考えられます。
素材のゴミ焼却の問題から、各企業、各家庭が考えていかなければいけないことです が、かつて使われていた素材の特性を、もう一度考え直したり、新たな使い方を考え ることも、環境にやさしいデザインには必要と思います。

桐箪笥や桐下駄は日本の文化であり、その桐材を使った椅子を、次世代に残したいと 考えています。そして、乱暴に扱えば傷がつき壊れるということも、子供たちの情緒 教育になるのではないでしょうか。 1998.2 かわさき産業デザインコンペ'97 環境にやさしいデザイン グランプリ受賞

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