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家の具 家具(文化デザイン)

桐の折りたたみ椅子

桐材は、箪笥、小箱、琴、下駄等に使われ、日本の文化をつくった素材の一つです。
しかし、今、これらの物を使用することは、大変少なくなりました。
桐材は、温もりがあり、軽く、そして成長が早い材料です。この折畳みベンチは、桐材の特性を、もう一度見つめ直した椅子です。 座面に積層された桐材を使い、他の木材と違い柔らかく、温もりが感じられることでしょう。日本では素足に履く下駄に桐が使われていた程です。
このような桐材の特性を生かして、もう一度見つめ直し、世界へ通じるデザインの提案をしていきます。この折畳みベンチは、その一つです。

分布 日本、中国、台湾、南米、アメリカ等
軽い 桐材の比重は、国産樹種の中で最も小さく、0.2〜0.3程度です。
成長が早い およそ樹齢20年で活用することができます。日本では結婚する時、女性が家具調度品を揃えるという慣習がありました。 かつては、女児が誕生すると桐を植え、結婚する時にその桐を使って家具調度品を用意したという言い伝えがあります。
収縮率が少ない 乾燥した桐は収縮率が小さく、他の木材と比べて約1/3程度です。そのため日本では、桐材を箪笥に使用し、引 き出しの隙間を限りなく小さくし、箪笥内部を、外気を遮断し温度や湿度の影響を受けにくくすることができま した。内部の温度は一定に保たれます。日本の着物をしまうには、最適の家具です。
熱が伝わりにくい 乾燥してしまうと細胞の内部は、乾いた空気に満たされるため、熱が伝わりにくく、そのため昔は、火鉢にも使用されました。
虫がつくにくい 桐材の抽出成分には、虫を寄せ付けない成分が含まれています。
音響性に優れている 多孔質で、粘性に富むため、音響効果に優れています。日本では、古くから琴という楽器に使用されています。

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