日本の文化を築き上げてきた物や素材、あるいは
場というものが、洋の生活の中で消えていこうとしている。
それらを復興させる試みの多くは、結果として
ノスタルジーという市場の中でとどまるに
すぎなかった。四季のある日本のくらしには、
いつの時代も特有の和の感性がある。
現代の若者も和の感性がある。
しかし、それはノスタルジーという枠の中ではと
らえきれない。
1998年夏、ミニの浴衣に下駄を履き
携帯電話で話をする若者がいた。
誰もがもっている「和の感性」を、伝統としての
和から脱し構築しようと試みる。それは、
ひとつのライフスタイルを創る試みである。
それが、新しい市場をつくるきっかけとなるであろう。
開発メモ-5